住宅の宣伝文句として、高気密・高断熱を売りのひとつとした住宅が多くなりました。
当社も1戸建て住宅からマンション・テナントビルなど多くの施工を行う中で、実感として本当に最近の建物は良くなったと思います。
でも、建物の進化とともに問題も発生してきたのです。
それは環境庁が優先取組物質としてあげている化学物質による問題です。
以前の建物(特に住宅)は良い意味で風通しが良く、換気効率が良かったために、化学物質があったとしても換気されることで問題は起こりにくかったのです。
しかし、高気密・高断熱の建物では、微量の化学物質が放出されてもそれが蓄積しやすく、問題が発生しがちであるといわれています。
それでは、どのようなものなのでしょうか?


「シックハウス」って?

新築・改装工事後に目・鼻・喉の痛みや吐き気などの症状が表れる、化学物質過敏症(主にホルムアルデヒドが原因とされています)のことです。



「ホルムアルデヒド」?

現代の住宅では非常に多くのところで使用されている化学薬品の一つです。ホルムアルデヒドは、家具・合板・各種接着剤など、色々な住宅資材から放出されているということがわかっております。(当社の調査資料を掲載いたしました


「対策は?」

内装業界においては、クロスメーカーはもとより、接着剤メーカーなどがノンホルマリン資材の開発に向け、日夜努力しております。 しかし、原材料の選定・施工性などの問題を抱えて、いまだ充分な質・量を達成できていないのが現状です。 われわれ施工業者におきましては、施工性の悪さ・仕上がり状態の不安定さなどの面から残念ながらノンホルマリン資材は敬遠されている状態です。


当社では、社屋の一室をテストルームとして、各社のエコ壁紙の施工方法を実験し、研究に励んでおります。
 しかしながら現状では、まだまだビニールクロスの施工性・仕上り状態には達していません。
糊の質・量・オープンタイム(糊を乾かす時間)の増減など各種の実験を重ねており、近い将来には現状のビニールクロスと同程度の施工性が得られるものと確信いたしております。 (エコ壁紙の施工上の問題点)
 なお、当社では、クロス糊は全てノンホルマリン商品を採用しております。
ただ、施工法がまだ確立されていないため、仕上り状態に多少の難があるのが、現状ではありますが、健康を守る事の方が優先されるべきと考えております。
 一日も早い施工法の確立を目指したいと考えております。
NEW!
当社テストルームにおいて、FC0、FC2合板のホルムアルデヒドの比較と減衰処理効果をテスト